実業家の”生きた証”の残し方 ブリヂストン美術館(東京・中央区)

 実業家が成し遂げた業績は企業として残るだけでなく、その足跡が記録され博物館として残されることもあります(例 渋沢史料館出光史料館)。もう一つ、蒐集した美術品がコアになって美術館が残されるケースも少なくありません。ここはどその代表例のひとつでしょう。

 しばらくぶりに訪問する前に、BS日テレで毎週火曜日20時から放映している1時間番組「ぶらぶら美術・博物館」 で、2011/2/1に放送された「#23 ブリヂストン美術館~セザンヌ、ピカソ、なぜこれが"傑作"なの?~ 」 を見て予習してから行きました。美術館を代表する12点の作品が傑作といわれる所以を予習してから実物を見に行くというのは、少し新鮮な経験でした。もともと保有しているコレクションであってもこのように違う文脈で見せてくれると食欲が増すような気がします。
 一点(あるいは数点)豪華主義で海外から借りてきた著名な作品を軸に企画・開催するという方法で多数の観客を集めることに成功している特別展もありますが、収蔵品をこのように魅力的に見せる企画展もあることを示してくれました。
 
(2011/2/16 鑑賞、2011/7/1 執筆)
 
博物館心ミュージアムマインド「ブリヂストン美術館」へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA