モノと道具の組み合わせで価値が変る 屋久島町歴史民俗資料館

130405_dsc01268スギ科スギ属”は日本固有種で1種しかありません。屋久杉も秋田杉も同じスギだそうです” とガイドの方に教えてもらいました。ただ、年輪の幅を見比べると大きな差があります。密に詰まって成長するからこそ屋久杉は千年単位の齢を刻むことができるのでしょう。

 

 

(左が屋久杉、右が秋田杉の年輪。資料館の玄関正面に展示されていました。)

 

 

 

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鉈でスパッと板状に割っていた時代、整った正目の部分だけが”資源”となり、山中で加工され、1人600枚を背負って山から運んだとのことです。今であれば工芸品でも値が張る複雑に波打つ木目の部分は、精度の高い鋸の登場が生み出した新しい価値であり、当時は使い物にならなかったのでしょう。また、鉄道ができなければ、大きな木をそのまま運びおろすこともできなかったということです。