http://www.kodomokoubutsukan.com/
※予約制です。毎日開館しているのではないので注意。
普段は子供の引率以外には入れない「こども鉱石館」。
学会の研究会の企画として特別に見学させていただきました。
目を保護するゴーグルをつけて、方解石を叩き割ります。
観察した破片はおみやげとしてもらえました。
鉱物には二重にビニールが被せられており、安全対策は万全に見えます。
今日の来訪者は、小2の5人。
ボランティアスタッフの説明に時々ついていけなくなりそうになります。
知識は結構ありますが体験が伴っていないのかな、と感じました。
後でお聞きすると、想定の対象は小3から小5が中心とのこと。
その知識や経験に合わせて、1時間30分程度で完結するプログラムを運営されているそうです。
(小6になると、中学受験への集中が始まり、受験対象でない鉱物の話は敬遠されてしまうそうです。)
アクリルの立方体に封入され持ち運び可能な標本が三方の壁に積み上げられています。
中央のテーブルには大きな標本が。
奥のテーブルは実験用です。
住宅街のマンションのある部屋が「こども鉱物館」。2007年に開館したそうです。
個人のコレクションをベースにボランティアで運営されています。
素晴らしい内容を拝見した見学者からはおもわず質問が飛びます。
「大規模科学館との連携は?」とか「他の小規模館とのネットワークは?」とか。
しかし、制約の中で個人ができることを精一杯やっている、というのが回答の基調です。
個人が、年間、数百人の小学生に1時間強の”衝撃の体験”をプレゼントしています。
第3者は、ついついさらに期待をかけてしまいがちですが、すべきは期待ではなく自分自身の何かしらの貢献なのだと思います。
標本の説明は、この一冊にまとめられています。
本書を読んで訪ねてこられる方もいるそうです。
施設の維持にとって重要な収入源とのこと。見学の最後に購入させていただきました。
知人が経営している学童の施設に寄付しようと思います。