画家が人生で出会った師や友人や愛する人との歴史に沿って絵が並べられ、その関係を言葉で解説されると、ついつい象徴の翻訳作業のスイッチがはいってしまいます。
1枚の絵に描かれる人物の数、左右と上下、習作から作品への変化・・・と何かしらの意味を探そうと目と足が動きます。
「脈動する生命のリズム」というフレーズを読めば、絵の中の繰り返しをが浮き出てきます。
そういえば、なぜ言葉を使ったタイトルが絵についているのでしょうか。
・・・などと考えながら地上への階段を上ると、ミュージアムショップ。
モンベルのサーモマグ、キーカラビナ・・・画家がデザインしたわけではない名前のロゴがつけられ展覧会オリジナルグッズに変換されています。
ことばで記号化されたグッズ。企画者のリミックス、なかなか新しい試みなのかもしれないと思いながら持ち帰った「図録」を眺めていて、大半が文字で埋め尽くされていることにあらためて気づきました。