※ この館は、2018年12月28日の最終開館日をもって閉館します。その前にぜひお運びください。予約が必要です。
世界初、日本初の**という製品があったら誇らしく展示できます。日本初のトランジスタラジオTR-55(1955)や、ウォークマン1号機TPS-L2(1979)などは、全国の公立博物館で見る機会があります。
井深大/SONYならではなのは、失敗作や試作の展示の方がより誇らしく感じられることです。
国連ビルラジオTR-52(1955) プラスチックの強度不足で発売できず
1958年に週刊誌が「ソニーは大企業のモルモット」論を掲載。
井深大が藍綬褒章受章(1960)の際に、社員有志が金のモルモットを贈りました(レプリカ)。
一通り見学が終わった後、二周目はモルモット探しです。
万能電熱マット(1945)
音叉(1963)
幻のNゲージ(1964)
チョロッコ(非売品、1976)
ベータビデオカセット(1975)
マビカ 試作機(1981)
アイボ 試作機
不揃いの「会社設立ノ目的」と256枚のレポート ソニー歴史資料館 その2
2002年に江戸東京博物館で開催された「本田宗一郎と井深大展 -夢と創造-」での感想は、”これは常設展示にしてほしい”でした。その時点ではソニーのミュージアムはなく残念に思っていましたが、2007年4月に開館以していたことを、閉館直前に知りました。間にあって何よりです。
来年以降は、新たな形で本社ビル(東京都港区港南1-7-1)で展示がされると案内されています。失敗をどのように扱うかソニーらしさに期待しています。