いわゆる”昭和系博物館”では定番の昭和の郵便ポスト・郵便差出箱一号丸型(昭和24年に登場)がここにも並んでいますが、今回その構造の秘密を知りました。
この鉄製ポスト、上下が分かれていたのです。差出口と取出口の確度が360度調整できるわけです。10万箇所近い設置場所の事情に応じた工夫ということですが、その後の角形ポストではそういう集配の心配はいらなくなったのでしょうか。
"郵便”を扱う『郵政資料館』では、他にも今に続く一大イノベーション”お年玉はがき”の歴史や、郵便番号を読み取る仕分け機等、歴史が生きています。
一方、この”逓信の総合博物館”にはもちろん”通信”を扱う『NTT情報通信館』もあります。電気通信の歴史が展開されています。平賀源内のエレキテルから昭和のデジタル交換機まで教科書的な展示が続きますが、そこでピタッと止まります。インターネットや携帯電話といった時代はここにはありません。平成23年に”放送”を扱う『NHK放送館』が閉館しています。
都会の中心で、一つの歴史の時間が止まり静かに消え去っていく様が表現されているのでしょうか。
世界の郵便ポストの展示もあります。