インディージョーンズシリーズの誤解  北九州市立いのちのたび博物館

DSC07603a 考古学者の”大活躍”によって世界中の遺跡が次々と破壊されていく恐怖を描いた映画シリーズの背後には地道な発掘作業の積み重ねがあるのです。
 

インディーよりももっと長いタイムスパンを対象にしている古生物学の世界でも一見効率がわるいように思える同様の作業の中から数十億年の地球と生物の歴史が夢のように再現されていくわけです。いのちの旅の追体験だと考えたら実は恐ろしく高い効率が達成されています。

 

メインのホール(アースモール)には、そうして世界中から集められた骨(骨格標本)が凝縮しています。その中央から左が、リアルなロボット恐竜がお化け屋敷のように登場するエンバイラマ館で集客の目玉だったと思います。たまたま一緒にはいった家族連れの幼児は泣き叫んでいました。この恐怖体験は彼の人生にどう影響するでしょうか。これもいのちのたびのひとつです。

 

DSC07618 恐怖体験がプラスに影響して、もしお気に入りの遊び場所として何度も来館するようになったなら、各所にちりばめられているぽけっとミュージアムの味わいを楽しめるようになってほしいものです。

あるコーナーで、今までに生物は5回大絶滅しているのを知りました。毎回、それが大きな転機になって支配的な生物の種類が変わってきたのです。私たちの時代(新生代)には、「第6回の絶滅へ」とプレートが貼ってありました。そのあとに繁栄する生物は、はたして一体・・・。。

(2011/6/3 北九州市立いのちのたび博物館)

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