「孫には、語れる」(広島平和記念資料館 志賀館長) 第61回全国博物館大会(岐阜市じゅうろくプラザ) その2

シンポジウム 「今求められている新たな博物館」 で登壇された3人の博物館長の中に、広島平和記念資料館の志賀館長がいらっしゃいました。

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「いわゆる”博物館”であってはならない」、とされている同館の館長の仕事の多くは、海外の来賓のご案内と並行して行う核 廃絶のための諸活動。被爆者のメッセージを発掘し、直接伝承する場を設け、ビデオとしても残していく、という作業が何 十年も続けられています。

戦後数十年たって、当時の記憶を描写した絵が送られてくるそうです。もっと詳しい情報をお聞きしようと思って連絡を取 るとかなりの割合でお亡くなりになっているということです。亡くなる前の最期の気力を振り絞って描かれた絵だそうです 。

なかなか話をされない方々が「孫には、語れる」とおっしゃって数十年の時をこえて口を開かれることもあるそうです。

平成24年度の入館者は、128万人。うち、外国人が15万人。今年はそれを上回るトレンドだということです。17か国語対応の音声ガイドのさらなる対応拡大の要望も強いそうです。